政治経済

民間企業の社会人1年目が様々なトピックで言いたいこと言っちゃうブログです。

「大手病」はダメじゃない!!

 この記事は特にこれから新卒で就活を始めていく学生(2020年卒以降)に向けて書きました。

 今回の記事で最も伝えたいことは『大手病にかかることは合理的』ということです。では、なぜそう言うのかについて以下で説明したいと思います。

 

 

 2020年卒の学生の中で、就活を早く始めている学生は現在様々な企業へのインターンなどで大忙しであることでしょう。また、まだ就活を始めていないという学生も「学校主催の就活支援ガイダンス」や「先輩の就活体験談」的なものを聞いて、自分自身の志望業界や志望企業について少なくとも考えている時期ではないでしょうか。

 

 そういった今の時期から実際に就活解禁の3月、もっといえばそれ以降にも渡り、多くの学生がかかる病気があります。それは「大手病」です。

 私自身この言い方は大嫌いですが、就活生の中で使われている言葉なので、あえて今回は使用していきます。

 この「大手病」とは、有名企業や大企業のエントリーに固執執着していて、その他の中小企業やベンチャー企業には目もくれないという状態であることを言うようです。

 

 就活生がこの「大手病」にかかること思考力の欠けた愚か者であるかのような反応を周りは示すと思います。少なくとも、私が就活している時にはそのような空気感を体感していました。

 ここで、私は言いたい。「その反応こそが思考力の欠けた愚か者だ!」と。

 

 なぜならば、現在の日本では就職活動の仕組みとして「新卒一括採用」が取られています。これは「新卒」というブランドを大いに利用できる人生最初で最後の貴重な貴重な機会なのです。大企業には新卒でないと入社するのが非常に難しいというところも実際多く存在しています。

 

 つまり、就活は人生最初で最後の貴重な貴重な「新卒カード」をどのように切っていくかなのです。そういった視点で考えると、既卒や中途でも入りやすい企業に貴重な「新卒カード」を切るのはもったいない話です。

 

 また、「大手企業で働いていた」という事実は転職時においても一定のブランド力をもつことでしょう。したがって、将来の選択肢を増やすという面においても圧倒的に大手企業が有利になるはずです。

 

 そして、ここからは私見ですが、今後何かしら自分で事業を起こしたいとかを考えた時に、大局観をもって世の中を見る能力が必要になるだろうと思っていて、それならば多種多様な業界、または国、政府などと繋がりをもった環境で経験を積むことが、その能力を高めるための効率的な方法ではないかと思います。

 

 そういったことを考えると、大手病にかかることは意志ある就活生として「自明の理」であると考えます。そして、それは合理的判断ではないかと思います。

 

 ここで断っておきますが、

 中小企業やベンチャー企業を志望することについて全く否定していません。自らのやりたいことが明確にあって、その道を目指す選択はとても良いことだと思います。また、あくまで、私が「大手病」を肯定するのもいくつかの条件があってのものです。

 大手企業か中小企業かベンチャー企業のどれに行こうか迷っている

 ・現実的な問題を乗り越えて、大手企業を目指す選択肢を作れる

 これらの条件に当てはまる就活生の「大手病」は合理的な選択の結果だという考えです。(条件同士が少し被っている部分がある気も若干しますが。)

 

 ただし、地方創生などの観点からすれば、中小企業やベンチャー企業を敬遠することは日本社会に良い影響をもたらさないと思います。中小企業によって日本は成り立っているといっても言い過ぎではないのですから。

 

 なので、

 就活生個人としてのミクロな視点では、「大手病」賛成。

 一日本国民としてのマクロな視点では、「大手病」やや反対。

 これが私の正直な考え方です。改めて人間は矛盾するものだと感じます。笑

 

 とはいえ、やはり就活生の意思を尊重することは大切です。もしも大手企業か中小企業かベンチャー企業のどれに行こうか迷っているのであれば、大手企業を目指すことをオススメします。『大手病にかかることは合理的』。

 

 

ここまでお読みいただいてありがとうございます。

今後も就活をテーマにいくつか記事を書いていこうと思っていますので、

また、チェックしていただければ幸いです。

 

 

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