政治経済

民間企業の社会人1年目が様々なトピックで言いたいこと言っちゃうブログです。

面接の必勝法をヒトラーと橋下徹に学ぶ。

 今回は就職活動の際、自力で突破せざるを得ない【面談、面接】のスキルについて、以下の本の内容を用いて記事を書きます。

独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書)

独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書)

 

 

 大半の就活には内々定までに飛び越えないといけないハードルがいくつか存在します。一般的な例で言えば、「エントリーシート, ②SPIテスト・WEBテスト, ③面談・面接」の3つです。企業によってはグループワークや実技試験などが含まれる場合もあるかと思いますが、基本的には上述で示した3つが主なハードルとなるでしょう。

 

 この3つのハードルの中で最も重視されるのが【面談、面接】であることは間違いありません。というのも、就活経験者であれば容易に納得できると思いますが、①・②と③を行う目的は全く違うものです。①・②は「大勢の応募から一定数に絞り込むために基準値以下を落とす作業」であり、一方で、③は「絞り込んだ一定数から内々定者を選び取る作業」です。そのため、③【面談、面接】は複数回に渡り、複数の面談者・面接官と対面します。そのように「時間とお金」を企業側が多大に投入しているという側面からも、如何に重要視されているハードルなのかが理解できます。

 

 また、【面談、面接】の厄介なところは「確実に自力で挑まないといけない」という点です。不正を容認するわけではありませんが、①・②においては他力を丸々サクッと拝借することは可能です。しかし、【面談、面接】は自力です。そこで、自力で【面談、面接】を突破するためのスキルを紹介したいと思います。

 

 さっそくですが、【面談、面接】というのは、要は「人と人との会話」です。つまり、その会話を通して、どんな面談者・面接官にも興味を持ってもらい、「コイツは面白そう!」「コイツはできる!」と思われることができれば内々定の可能性はほぼ100%でしょう。したがって、【面談、面接】を突破するには、どんな人にも興味を持たれ、面白い、できると思われる「話し方」のスキルを身につければオールオッケーなのです。

 また、とりわけ今回のスキルは【面談、面接】の中でも「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」という質問に答える時に利用できます。これらの質問は、その後される深堀り質問の材料にされるため、まずはここでグッと興味を引かせることが大事なのです。

 

 以上のことを考え、僕自身が就活時に読んだ本がコレです。

独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書)

独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書)

 

 この本は「言葉」によって人の心を動かす政治家、その中でも民主主義下で生まれた独裁者アドルフ・ヒトラーと、同じく民主主義下の現代日本で「独裁者」と呼ばれた橋下徹に注目し、両者のスピーチ内容を分析した結果導き出された「人を動かすストーリーの黄金律」を提唱した本です。

 

 民主主義下で独裁者が生まれるためには、言葉によって人の心を動かし、大勢の人に信任してもらう必要があります。「言葉によって人の心を動かし、大勢の人に信任してもらう」というのはまさに【面談、面接】の核心と共通していると思います。

 

 やっと本論なのですが、

 この本の要旨、つまり「人を動かすスピーチの黄金律」とは

①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公が、 

②なんとしてでもやり遂げねばならない遠く険しい目標・ゴールを目指して、

③数多くの障害・葛藤・敵対するものに立ち向かっていく。

 以上の3要素がスピーチに含まれていると、人は感情移入しやすく、心を動かされやすく、行動に駆り立てられやすくなる。いわば、これらが「人類共通の感動のツボ」なのである。

〈※川上徹也『独裁者の最強スピーチ術』(星海社、2012年)p.58-59から引用〉

 

 上述の「人を動かすスピーチの黄金律」を具体的にどのようにヒトラー橋下徹が演説内で用いていたのかについては、本書を購入するか、実際の演説映像を視聴するかをして確認して頂きたい。そうすれば、この3要素が「人を動かすスピーチの黄金律」と言われる所以が分かり、納得し、自信を持って自らの「話し方」のスキルに活かそうと考えると思います。

 今回はこの3要素を就活バージョンにアレンジをし、具体例とともに説明して行きます。

 

 まず、「人を動かすスピーチの黄金律(就活ver.)」は以下の通りです。

①何かが不足した、不満に感じる状況下にあった自分が、

②課題を明らかにし、自ら設定した険しい目標・ゴールを目指して、

③数多くの障害・葛藤・挫折を乗り越えていく。

 これらの3要素を確実に押さえながら、面接での質問への回答であるため、「結論」で上の①〜③を挟み込めば完了です。

 

 そのお約束を守り①〜③を入れた上で、具体的に自己PRの文章を作ると

◎結論

→「私には大きな組織の課題を自分ごとと捉え、解決に向けて仲間を巻き込み、諦めずに結果を残す力がある。」

①何かが不足した、不満に感じる状況下にあった自分が、

→「元々、キャンパス内で日々過ごす中で、大学生の”政治離れ”, ”当事者意識の希薄さ”というものを感じていた。また、このような状況に危機感を覚えていた。この危機感が自分の中で明白になった決定打が大学2年の時に経験した期日前投票所で見た光景である。期日前投票所に投票に足を運んだ60名ほどの学生のうち、40名ほどが投票制度を知らず、投票できないまま帰っていった。この光景を見た時に日頃、自分が抱えていた危機感と現実が合致した。それに気づいた私がこの危機的状況に歯止めをかけないといけないと思った。」

②課題を明らかにし、自ら設定した険しい目標・ゴールを目指して、

→「そこで、政治・選挙に対する学生の関心を高めること、投票制度の周知を目標にしたサークルをサークル創設の必要最低数3人を集めて立ち上げようとした。」

③数多くの障害・葛藤・挫折を乗り越えていく。

→「しかし、大学側には、私たちの団体が扱う内容が政治・選挙ということで、サークルとしての活動は認められないと言われた。この時、私たちとしては社会に良い影響が与えられると思って行動しようとしていたことを認めてもらえず、とても悔しかった。また、教育機関でもある大学がこのレベルの意識なのかと知り、さらに危機感が増した。その時、大学側に断られた大きな要因に”危機感の共有”ができていないことがあると感じた。そこで、危機感の共有をするために、学内の学生1000人を対象に政治・選挙に関するアンケートを行った。その結果と結果を踏まえた今後の活動を大学側に後日プレゼンをしたところ、特例としてサークル活動を認めて頂いた。晴れてサークルとなった私たちは、昨年の衆院選の際に、学内で投票制度説明会を開催した。その効果もあり、私がサークルを立ち上げるきっかけとなった一昨年の参院選時より、約1.6倍学生の投票者数が増加した。また、そのようなサークル活動を続けてきた中で、サークルのメンバーが13名になった。現在も政治・選挙に対する学生の関心を高めること、投票制度の周知を目標に仲間と活動している。」

◎'結論

→「したがって、私には大きな組織の課題を自分ごとと捉え、解決に向けて仲間を巻き込み、諦めずに結果を残す力がある。」

 

 ざっくりですが、僕ならこのような感じで、ストーリーを組み立てて行きます。そしてこれで自己PRの完成です。要は、話の中で「行動の事実を羅列する」だけでは、人の心は動かせません。

 「人を動かすスピーチの黄金律(就活ver.)」を基に、「行動の事実」を並び替え、ところどころに行動のきっかけになる「心境」を入れることを心がけます。

 

 あとは自己PRを基にして作られる質問に対し、論理矛盾なく答えられればOKです。「ここを聞いてきそうだな。」と思われる箇所と、それへの回答案を考えておけば良いのです。

 

 【面談、面接】の大部分は事前に最高の準備しておけるということが分かったと思います。「人を動かすスピーチの黄金律」を自らの「話し方」のスキルにしてしまえば、【面談、面接】において他の学生にトークで劣ることは確実になくなるでしょう。それどころか、会話を通して、どんな面談者・面接官にも興味を持たれ、「コイツは面白そう!」「コイツはできる!」という印象を与えられるでしょう。

 

〜終わりに〜

 就活本も良いですが、新書などの本を読み自らの就活テクニックに生かすことはとても大事だと思います。就活本で面接対策などすると他の学生との差別化は難しいでしょう。それに、就活本を読んでいても面白い発見などほとんどないです。笑

 「何かしら就活に生きるかもな。」という感覚で一般書籍の中から探すということをお勧めします。SPIとかWEBテストの参考書とかは買わざるを得ないですが…。

 ちなみに、金融業界を志望していた僕が使っていたのは2冊ともベストセラー本でした。笑

(※下で紹介しているのは2020年卒用の最新刊です。)

最新最強のSPIクリア問題集 ’20年版

最新最強のSPIクリア問題集 ’20年版

 
必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【1】【2020年度版】

必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【1】【2020年度版】

 

 

 結局、この2冊を一通りやっておけば問題ないと思います。

 就活生の皆様、長期戦になるかと思いますが、心身にともに気をつけながら頑張ってください。

 

 

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